『ジンジャーシロップ琥珀』を作って１０年、振り返りと感謝！① | ジンジャーシロップ専門店/国産・無添加こだわり工房

コロナショックが続き、市場が停滞して変化を強いられている場面が増えました。
そんな中、事業開始から１０年を迎え、同時に色々と振り返る時間もできました。
今年は整理のためにも、少しづつ振り返りをしたいなぁと思います。

やはり最初に触れるのは、『ジンジャーシロップ琥珀』が誕生したことです。
１０年前の４０歳の時に始めるのですが、私は元々食品の業界にはほとんど携わった事がありませんでした。学生の時に居酒屋や喫茶店のバイトをしたくらいで、ほとんどは工業系のメーカー営業か、広告や販売促進といった分野の仕事をしていました。
むしろ、アトピーとかもあったので食品の世界は衛生的な事もあり避けていました。

でも、３０代後半に大きく体調を崩し、どうにもこうにも動けない時期がありました。兆候は３０代半ばからあり、その時は横浜で結婚もしていましたが体調の度重なる崩しをきっかけに離婚もして、地元の福山へもどりました。
３０代前半にした膵臓の手術の吻合部から下血がおこって（手術を広島で行っていたのでその先生がいるので戻りました）、年に数回輸血をする事なったり、アトピー治療におけるストロイドを急にやめてリバウンドを起こしたり（今は対処的に使う事はあります）と。半年位携帯の電源も入れずにただただ寝て、回復を待つ時期がありました。
いまでもその時期を思い出すと、ギュッと胸が締め付けられます。　社会から取り残された感じだったり、将来をどうコントロールしたら良いかもわからない感じもあったり、人と会いたいくない感覚もありました。

そんな時に漢方の先生が“生姜をしっかりとって体を温めなさい”と教えてくださいました。　ケミカル的な薬の過剰摂取は怖いし、かといって良いといわれる漢方やサプリメントも経済的に高価だったりという中で、生姜なら普通に売っている食材だし、“これはいいな！”と思いました。
とにかく汁ものには生姜を入れてもらうようにしました（両親には本当に手を焼かせています。感謝です。）。

そして、だんだん次の仕事は“生姜”に関係することがいいんじゃないかと思い始めていました。　少しづつ、日常生活を取り戻し始めた頃に、今から就職も年齢的にいいところないだろうし、アルバイトもどうかなと思ったり、そうこう思うと、支える家族も今はいないのだから失うものも何にもないので、フリーでやってみるか！という気持ちにいたったのがまず最初です。
　
最初のアイデアは“生姜肉そぼろ”でした。　納豆のように毎朝ワンパック食べれるようなイメージです。
料理をしない私は知り合いの料理人さんに頼んで、一緒に開発しようと持ち掛けます。
しかし、料理をすることと、製品を作る事では、考え方や手法も全く違うので、うまく折り合いません。
なので、その製品は断念して、何か自分で作れるものはないかな？と思い始めていました。
その時に出会ったのが、ジンジャーシロップでした。

（続く）

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